ニューズレターNo.1>>

1.はじめに
5月14日日曜日午後4時からヨセフホールで「第1回ミッション2030と祈りを深めるセミナー」が開催され159名の方々が参加されました。
はじめにミッション2030の4本柱の各グループメンバー紹介があり、つぎにミッション2030促進チーム担当司祭の英神父が「ミッション2030」の目指しているものについて講話をされました。そのあと「祈りを深める」、「福音を伝える」、「共同体を生きる」、「新しいきょうどう」の順番で4本柱の各グループがこれまでの活動報告を行いました。最後に英神父がミッション2030の背景と「祈りのカード」について聖イグナチオの霊操に基づく特別糾明(日々のふりかえり)の簡単な方法を説明されました。

2-1. 英神父の講話:ミッション2030の目指すもの
2014年9月の宣教司牧評議会研修会で、私たちが15年先の新しい未来に向かって歩んでいくための指針を作成するために、できるだけ大勢の信徒の方々の意見をくみ上げていくボットムアップ型の「教会生活見直しワークショップ」のアイディアが生まれました。
2015年4月から「教会生活見直しワークショップ」が開始され、アンケート調査や毎月のワークショップを経て2016年7月にミッションの原案が作成され、同年9月の宣教司牧評議会で「わたしたちのミッション」とそれを実現する「4本の柱」が決定されました。そしていよいよ2017年4月から「ミッション2030」が開始されました。
「ミッション2030」と4本柱はマジスなどを通して広く信徒の方々にお知らせしてきましたが、「ミッション2030?何なのですか」、「そのころにはもう天国に行っているかも知れない、高齢になり教会に来るのは難しくなっている」、あるいは「すでに教会で奉仕活動をしているので新たな活動には参加できない」などなどといろいろな質問や意見が出てきています。

まず、私が第一にお伝えしたいのは、「ミッション2030」は新たに活動を作り実践していくこと自体が目的ではなく、その精神を私たちが生きていくことである、ということです。

18年ほど前、新聖堂建設のころ「意識の転換」というテーマで意識を変え教会を活性化する試みがありました。当時、私は教会にいませんでしたので「教会生活見直しワークショップ」のときに参考のため、この「意識の転換」についての膨大な資料を読みました。

そこで分かったことは、意識の転換が実践されていくなかで、しだいに「一人一役」というモットーが生まれ、新しい諸活動の誕生へと焦点が移っていったことです。それによって、教会の活動が劇的に活性化し、たくさんの有意義な活動が生まれたのは確かです。ただ、「意識」の転換は少し弱かったかもしれません。

この反省を踏まえた上で、今回の「ミッション2030」の目的は、2030年に向かって私たちが12人のイエスの弟子のように使徒的に歩んで行くため、私たちの意識のありかたを刷新していくことがその核心にあります。一人ひとりでは私たちは弱い人間ですから、共同体としてお互いに助け合いながらこのミッションを生きていくことを目指していきます。

だからこそ、この刷新は、教会の中だけ、あるいは元気な人たちだけといった場所や年齢に限定されるものではありません。子供たち、若い人たち、壮年の方々そして高齢の方々、皆さん一人ひとりが、家庭でも社会でもそれぞれの場所で生涯、現役の信仰者として使命を生きていく心がけのことです。

たとえば、昔はイエズス会の会員名簿にはラテン語で各会員の役割が書かれていました。高齢でロヨラハウスに移られ、目に見える活動を引退した会員の欄には、「教会と社会のために祈る」と書かれていました。つまり、幾つになっても、どんな場所でも使徒的に生きることが前提なのです。たとえ活動ができなくとも、自らの祈りと苦しみを通して、与えられた使命を果たしていくのです。

もうひとつ例を挙げますと、主日のミサの聖堂係と会衆の関係です。聖堂係の仕事ぶりについて時々クレームがあります。この中には妥当な苦情もありますが、あるクレームについては首をかしげることもあります。そのような批判は、聖堂係を単なるコンサート会場の誘導係としてしか見ていないのでしょう。コンサートに行く人はチケットを購入しているのでそれに見合うサービスを求めるのは当然かと思いますが、主日のミサはコンサートではなく、私たち信徒が皆で主の食卓を囲んで主の救いのわざを記念する場です。聖堂係の人たちは皆さんボランティアで私たちと同じイグナチオ教会の信徒なのです。

ですから私たちがお互いに同じキリスト者であるという意識をもって、互いに助け合う心でミサにあずかっているならば、くだらないクレームは少なくなるでしょう。理想論を述べるならば、「ミッション2030」の精神が実現されたとき、ミサでの聖堂係は必要なくなるかもしれない。参加者全員が聖堂係のつもりでミサにあずかれば、事足りるのですから。参加者のほんのわずかな心遣いのあり方です。

私はこの教会に来て、3年間入門講座をしてきました。今年からベテランの信徒の方にはご遠慮していただき、洗礼を受けていない求道者中心にしました。はじめは信徒の方が参加すれば求道者の方たちと意義ある交流がはかられると思っていたのですが、残念なことに求道者の方たちが勉強しにくい雰囲気になってきました。どうしても信徒の人が大きな顔をするというか、配慮に少しかけていることがあるからです。新しい人や困っている人にちょっとした配慮がかけているのは、講座に限ったことではなく、教会全体にも当てはまるかもしれません。

私たちが問われているのは活動ではなく、信仰者としてのあり方です。福音宣教というと言葉が強すぎるかもしれませんが、それはあんがい簡単なことです。家庭、職場、病院や老人ホームなど、教会の外で困っている人を助けようとする開かれた心遣いです。一人ひとりがどんなところでも、使徒として使命を果たすように呼びかけられているのです。

「ミッション2030」とは、2030年に向かって、私たちの意識を少しずつ使徒的な生き方に変えていただき、苦しんでいる多くの人びと福音の喜びを分かち合っていける共同体になることをめざしているのです。

2-2.4本柱各グループの報告
「ミッション2030」を実現するために、これから4年間にわたって各グループがそれぞれ1年ごとに担当の柱を推進していきます。1年目は「祈りを深めるのグループ」、2年目は「福音を伝える」、3年目は「共同体を生きる」、4年目は「新しいきょうどう」という順番になっています。もちろんその間他のグループも活動を続け、お互いに協力して「ミッション2030」の実現に向かって協力していきます。

1)「祈りのグループ」
「ミッション2030」のビジョンに「私たち聖イグナチオ教会は、祈りに基づく使徒的共同体を生きていきます」とありますように、一人ひとりが神さまからいただいた自分の使命を自覚し、み言葉に耳を傾け、教会と社会の中で共に心を合わせて生きていきたいと願っています。祈りは私たちの生活の核だからです。
2017年度はつぎの祈りを深めるための活動を行います:
①祈りのセミナーを5月から毎月第2日曜日16時からヨセフホールで開催。
②祈りのカードを毎月作成。カードには「共同体の祈り」、「ふりかえりのポイント」、「朝・晩の祈り」を記載。
③主日の共同祈願に祈りのカードに載せた「共同体の祈り」を唱える。
④毎週第3金曜日に「ミッション2030のための聖体礼拝」をザビエル聖堂で行う。
⑤祈りのとりなしグループ(仮称)を立ち上げ、メンバーはそれぞれのおかれた場所で意向に沿って祈りを捧げる。
⑥リビング・ロザリーを年2回春と秋に行う。
⑦毎月教会報マジスに「祈り」をテーマにしたコラムを1年間連載する。
⑧四旬節中毎週金曜日18時のミサ後ザビエル聖堂で十字架の道行きを行った。
⑨ラビリンス・ウォークを3月17日ヨセフホールで行った。
⑩毎月第2金曜日16時からヨセフホールとザビエル聖堂で聖歌をみんなで歌う集い「聖歌を歌おう」を開催。
⑪献堂記念教会祭で静かに祈る集いをザビエル聖堂で行う(聖書通読『詩編』、
聖体礼拝、ロザリオの祈り、共同体の一致を求める祈り、聖歌を歌おう、聖体賛美式)
「Q&A」:
Q-1:主日のミサで共同体のための共同祈願が始まってとても良いと思います。教会の私たちに身近なテーマ、例えば季節や教会の活動などを取りあげ短く簡潔にしたら如何でしょうか。4月と5月は少し長すぎたように感じました。
また祈祷文の区切りがよく分かりませんでした。
A-1:たいへん良いアドバイスをありがとうございました。アドバイスを出来る限り考慮していきます。これまでは当教会では共同祈願には共同体のための祈りを唱えていませんでしたが、ミッション2030から始めることにしました。

Q-2:リビング・ロザリーとはどんな祈りですか。
A-2:一人で祈るロザリオの祈りではなく、共同体的なロザリオの祈りです。屋内や屋外で各参加者がロザリオの十字架や珠になって祈るものです。国際的な祈り方としてはそれぞれの国の人が自国語で一連を唱えるやり方もあります。多様性の中で一致を求めることができます。

5月28日午後3時から主聖堂で行います。ポスターを掲示していますのでご覧になって参加してください。また日本ではありませんが米国のカトリック学校でリビング・ロザリーが行われているのがYouTube動画で紹介されていますので次のアドレスを入力してご覧になってください:
https://www.youtube.com/watch?v=rIkB1BvTVAg

Q-3: 聖体賛美式をなぜ教会祭のときに行うのですか。聖体ランプの光の前で祈ることによりキリストとの一致をするということを講座で習いました。教会からご聖体がなくなることはありません。またミサが礼拝の頂点で、主の晩餐と切り離してご聖体だけを強調することは出来ないと思いましたが。
A-3: 教会祭でなぜということですが、教会祭に参加される方の中には献堂を記念して静かに祈りたい方もいらっしゃると思います。ですから小さな機会ですが祈りの場を設けました。参加はまったく自由です。

それからもう一つの大切な点はこれから召命の減少、高齢化による司祭の減少などによりミサの回数は今よりも確実に減っていきます。すでに司祭の常駐していない教会もあります。このような状況のもと、神との一致を共同体として言葉の祭儀や聖体礼拝を通じて深めていくことは必要であり意義のあることだと思います。

Q-4:ラビリンス・ウォークとはどんな祈りですか。
A-4:フランスのシャルトル大聖堂には中世の頃床に描かれた「ラビリンス」と呼ばれる神秘的な模様があります。ラビリンス・ウォークは黙想の一つの方法で、歩きながら黙想するものです。ホームページでも紹介されていますので次のアドレスを入力してご覧下さい:
<http://www.labyrinthwalk.org/what-is-a-labyrinth-walk.html>

教会ではヨセフホールの床にラビリンスのシートを設置し、歩きながら黙想しました。歩くということで新しい気づきもあります。事前にスタッフが説明をしますので気軽にご参加ください。

Q-5:祈りは一人で静かにするもので、大切なことは祈りの心を養っていくことだと思っていましたが。
A-5:確かに一人で祈る心を育てていくことは大切です。しかし同時に私たちは現代社会の中で生きています。教会共同体で共に祈り、派遣され、外に出かけて行く勇気を養うことも大切な務めです。共に祈ることは大きな恵みの源泉です。

Q-6:ある小さなロザリオの祈りをしていたグループが解散しました。今日みなさんのお話を聞くまではいろいろと新しい祈りのグループが出来てきたので止められたのかと思っていましたが、そうではないことが分かりました。
A-6:解散された理由は分かりませんが残念なことです。4年前の教会生活見直しワークショップを始めてから小さな風が少しずつ吹き始めた気がします。それまで関係のなかったグループや人たちの間にほんとうに僅かですがつながりが出来始めています。いろいろなグループや人が互いにつながっていくことは素晴らしいことです。この風が大きくなるように応援してください。

Q-7:レクチオ・ディヴィナ(霊的読書)の一つに聖務日課があり、第二バチカン公会議以後これは「教会の祈り」と呼ばれる本になりました。この伝統のある祈りの本を使って祈りを深めていくことができると思います。
A-7:ご紹介ありがとうございました。

2)「福音を伝える」:(内田、佐藤、川﨑、スミス、坂川、吉野、栗栖)
祈りのカード2頁4本柱の2番目のグループです。「開かれた教会」という「ミッション2030」の宣言内容の具体化を目指していきます。閉じこもることなくいつくしみの扉を開いていきます。
当教会の信徒全員が具体的な使命を持って、仲間と共に生きる機会をつくっていきます。これは新しくグループを作っていくことではなく既存のグループと共に新しい機会を作っていくことです。もちろん新しいグループが出来てくれば応援していきます。
東京大司教区と協力して進めていきます。なぜなら岡田大司教が「2017年に向かって」と題した大司教文書で3つの大きなテーマ
①入門講座担当者の養成、
②訪問者への対応(教会につながり、助けを求めてくる人)、
➂新福音化委員会を挙げておられ、これらのテーマは「福音を伝える」グループの領域と重なる部分があるからです。
2018年度を「福音を伝える」テーマに集中的に取り組む年として、2017年度はその内容を検討していきます。
①新しく来る人を迎え入れる体制、例えばホームページ、フェイスブックなどネットを通した迎え入れなどをインターネットコミュニティと協力しながら継続的な改善を進めていきます。
②教会正門からの受け入れ体制を広報連絡会と協力して整備していきます。新宿通り・ソフィア通り掲示版、聖堂入口の掲示内容を工夫・連動させ、親切に誰でも迎え入れる環境を整えていきます。
➂コンシェルジュ体制の構築準備検討をしていきます。ホテルのコンシェルジュのような対価として顧客サービスをするのではなく、いつくしみの教
会の一員として教会の中で、あるいは外からつながりを求めてこられる人たちのためのよき案内窓口体制構築の検討をしていきます。
④信徒による入門講座開設の準備と支援をします。
④-1:東京教区で2018年4月を目指して「要理クラス担当者養成講座」
を準備中です。協力できるところは協力していく予定です。
④-2:当教会の入門講座・信徒養成講座を主催する方々へ現状理解と問題点の把握のためヒアリングをします。
⑤2018年の「福音を伝える」の年に、月次ワークショップでの分かち合いの
形を考えるために、東京教区の新福音化委員会の経緯をフォローしながら、具体的内容を検討していきます。
⑥2020年の東京オリンピック大会の歓迎体制を検討します。英語、西語グループを中心に準備を開始します。
⑦防災関連の検討をします。これまでは主に地震訓練だけでしたが、千代田区、上智大学との連携した防災計画を検討しますが、「ミッション2030」の中で行うよりも別の防災委員会を立ち上げそちらに任せていく方向で考えています。
「Q&A」:
Q-1:コンシェルジェはどのような目的で行われますか。教会案内所にもそのような役割があったように記憶していましたが。
A-1:教会の中や外からつながりや祈りを求めて来られる方たちのために声をかけやすい窓口案内的なことを考えています。もちろん教会案内所とも協力していきたいと考えています。

3)「共同体を生きる」
祈りのカード2頁4本柱の3番目のグループです。この教会が誰にとっても「わが家」であると思われるように、どんな人も迎え入れ、互いに支え合いながら、つながりを大切にしていきます。
このグループでは6つのアクションプランを考えています。本格的活動は「ミッション2030」開始後3年目になります。
①アンケート調査:
過去5年間に受洗、改宗した現在の信仰生活に関する後追い調査を行います。これまでの問題意識は、毎年100名を超える受洗者、改宗者がおられるのに、ミサ参加者が増えていない実情を反省し、教会に対する皆さんの思いを知ることから始めようというものです。
②小共同体、多くの人に多様な居場所作り:
2015年の教会生活見直しワークショップの中で11月に「教会ワークショップを深める」というテーマで教会黙想会が行われました。3番目の柱の「生きた共同体」のセッションの中から田丸神父と一緒に「分かち合
いの会」が発足し、これまでに10回を超える集いがもたれました。参加者は当初の20名から今では2倍の40名を超えるまでになっています。
この集いでは毎日の信仰生活のなかでの気づきをイエスさまがそばにおられるのを意識しながら分かち合いをしています。

またこの共同体の中から聖歌を歌い信仰を共に生きる男性による「メンズクワイヤー」のグループが生まれています。

これからこのような小さな「生きた共同体」が数多く教会に生まれ、信仰の喜びを信徒たちが自由に分かち合える場ができること、分け隔てなく、誰もが参加できる場を作っていくことを目指しています。自然発生
的な集いも応援していきたいと考えています。

➂青少年活動の活発化の工夫:
2030年の教会を展望するとその頃教会を背負っていく世代は現在の20代、30代の青年たちです。そのために7名の青年たちを2016年のワールドユースデーに派遣しました。教会のみなさんの献金で彼らの渡航費や滞在費をまかなうことが出来ました。

さらに今年8月ジョグジャカルタで開催されるアジアンユースデーに8名の青年を派遣することになりまた。ワールドユースデー参加者や今回派遣される青年たちだけで献金活動を行い信徒のみなさんから必要経費を集めることができました。

彼らはすでに教会の中だけに限らず教区でも新しい風となりつつあります。引き続き応援をお願いいたします。

④高齢化社会への対応、⑤既存の行事を共同体的なつながりづくりに生かして行く工夫や⑥弱い立場にある人に対する合理的配慮などを3年目に向かって検討していくことにしています。

さらに6月の教会祭では共同体づくりの工夫として任意ですが名札シールを希望者に付けていただこうと企画しています。新しいつながりのきっかけになればと願っています。
「Q&A」:
Q-1:ワールドユースデーへの派遣はよいことだと思います。その後のフォロー体制がよくわかりまん。
A-1:彼らの自主的な取り組みを中心に考えています。帰国後のヨセフホールでの報告会の準備から当日の設営、発表まですべて彼らが行いたいへん好評でした。さらにアジアンユースデー派遣の選考会、献金集めなど彼らが中心になって企画・運営をしました。たいへん頼もしいと思っています。これからも彼らが主体的に動きやすい環境づくりを手助けしていきたいです。

4)「新しいきょうどう」
祈りのカード2頁にある4本柱の1,2,3を実現していくためにどうしていけばよいのかを4年後にこのグループの出番がくるまでじっくりと腰を据えて考えていきます。そのためには次の3つのキーワードが中心になります:
①信徒が主体的にきょうどうできる体制-「縦の連携」:
・「きょうどう」のための委員会を設置して信徒の役割を熟慮していきます。
将来的には教会組織の見直しも考えていきます。
・当教会は信徒数1万6千余を数えるマンモス教会です。イエズス会の教会として主任司祭、3人の助任司祭と協力司祭を擁するたいへん恵まれた教会です。また上智大学のイエズス会員、女子修道会の応援を得てたくさんの入門講座や信徒養成講座もあります。
・しかし今後司祭や修道者の減少は現実の問題となっています。5年、10年後には司祭の役割は典礼だけに限定せざるを得なくなり、今のように結婚講座や信仰講座などには関わっていけなくなります。したがって信徒の主体性、司祭、修道者との「きょうどう」にいかに取り組んでいくかが大切な課題となっています。

②東京教区との連携-「横の連携」:
・当教会は築地教会、神田教会と大島教会からなる東京教区中央・千代田宣教協力体のメンバーです。お互いの悩み、喜びなどの経験を積極的に分かち合い協力していきたいと考えています。
・上記の連携に加え当教会は山口教会、祇園教会、六甲教会と共にイエズス会使徒職委員会関連教会の一員です。お互いにイエズス会の霊性を共通のアイデンティティとして持ち歴史的にも制度的にも密接な関係を築いています。そしてこれからもお互いにこの関係を深めていきたいと考えています。すでに昨年から教会報マジスで「イエズス会の教会を巡る」というコラムで各教会の紹介を連載しています。

➂イエズス会の教会としてのアイデンティティ、イエズス会のミッションの共有:
・少ない司祭や修道者が大勢の信徒の世話をしていたキリシタン時代がひとつのヒントになるのではないかと考え、11月の教会黙想会の指導をキリシタン時代がご専門の上智大学史学科教授の川村信三神父にお願いしています。2月ごろ同じテーマで勉強できるような集まりを考えています。

最後に「きょうどう」には組織・機構、司祭の役割、信徒の役割など教会法に関連する領域が出てきます。たしかに重く難しいテーマですが、4年目の離陸を目指して、みなさんを引っ張っていくリーダ役ではなく助走推進の役割を積極的に果たしていきます。
「Q&A」:
Q-1:ミッション2030は教会献堂に匹敵する大きな課題と思います。司祭団、修道者信徒が一体となって取り組んでいく必要があると思います。関係者だけでなく一般の信徒にも分かりやすく取り組みを説明していって欲しい。
A-1:ありがとうございます。横と縦の連携を密にして実体をよく把握してお互いの知見や経験を分かりやすく信徒と共有していきたいと考えています。

Q-2:他にも財政上の問題やクリプタの利用、また教会史の編纂、活動グループ、信徒使徒職などについても考えていって欲しいと思います。
A-2:財政やクリプタについてはそれぞれ財務委員会、クリプタ委員会がありますのでそちらで取り組んでいったほうがよいと考えています。それ以外については4本柱との関連が出てきたところで検討するかどうか考えていけばよいのではないかと思います。

5.ミッション2030の背景と祈りのカード
ミッション2030の大きな背景の一つには2030年ころには当教会の司祭は多く
て3人、少なくて2人となることが明らかだからです。平日のミサを3回行うことは出来なくなると思います。そこでその1回を聖体礼拝、聖書の朗読、教会の祈り、ロザリオの祈りなどに置き換えることが必要となってきます。いまから準備していかなければならないと思います。

祈りのカードが突然4月に出てきて驚かれた方もいると思いますが、ミッション2030の祈りを深めるグループがこれから毎月出していきます。毎日このカードを使ってその月のテーマのふりかえりをしてください。

このカードのふりかえりはイエズス会の創立者聖イグナチオ・デ・ロヨラの『霊操』の24から26番にある日々の特別糾明を応用したものです。特別糾明では朝起きて必要な恵みを決め、それを願い、昼にふりかえり、午後にもういちど願いそして夜に反省するのが一般的な糾明の仕方です。霊操の中では最も実践的なふりかえりです。

祈りのカードではこれを朝の祈りと晩の祈りの二つの時期に短くしています。朝当月の祈りのテーマを願い、晩にふりかえり最後に神に賛美と感謝の祈りをささげます。これを1ヶ月毎日つづけますと必ず変化が起きます。

5月のテーマは福音の喜びです。朝1分、夜1分、合わせて2分毎日続けてください。きっと自分に変化が起きるのが分かります。

6.資料「福音の喜びを生きる」
最後に配付した「福音の喜びを生きる」の資料について説明します。説明にしたがって最近経験した喜びを10個書き出し、その後福音の喜びと思えるものに○印をつけてください。そして福音の喜びは自分にとってどういうものか、世俗的なものとどう違うか黙想してください。隠れていた宝物をきっと発見しますのでぜひ試してみてください。一つも喜びを見いだせないと思っていた人
も探せば必ず見つけることができるでしょう。

7.次回のセミナー
6月11日(日)午後4時から5時半までヨセフホールで行われます。

2017年5月31日発行 文責:英神父とミッション2030促進チーム

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