今月の祈りのテーマは、私たちの活動や働きについてです。

活動というと、例えば、「自分は定年でもう会社で働いていないので、活動はしていない」、「子育てで忙しく、教会の奉仕活動はしていないので関係ない」などと思われる人がいるかもしれません。活動ということばは、会社や教会の活動だけを指しているわけではありません。私たちの日常生活すべてにかかわる働きを指しています。

 聖イグナチオの霊操の本には、1時間の黙想の前にかならず唱える準備の祈りがあります。「自分のあらゆる意向と行動と働きが、ひたすら主への奉仕と賛美だけに向けられるよう、主の助けを願う」(霊操46番)というものです。
各黙想の前に唱えるということは、聖イグナチオにとって、祈りも行動の一つと考えられていたからです。

 この46番の祈りはそのまま朝の祈りに使えるでしょう。
「あらゆる意向と行動と働き」とは、日常生活のすべてを指していることになるからです。

 これは聖イグナチオの活動的霊性の核心にかかわっています。
聖ベネディクトの教えでは、「祈り、働け(Ora et Labora)」がモットーでした。
祈りと労働を分けて考えていました。
聖イグナチオでは、祈りも活動の一つに加えられていて、自分のすべての活動・働きが神の賛美になるように願っていたわけです。

 そして、晩の祈りで大切なふりかえりは、そのすべての活動の中でどのように神さまが働いたのかを見出していくことです。そのふりかえりを通して、私たちの生き方を整えていくわけです。

聖イグナチオのモットーの一つは、「すべてのものの中に神を見出す」というものでした。また「活動における観想的態度(Contemplative in Action)」とも言われます。

 私たちの日々の活動が神のみ旨にかなっていくように、願い求めていきましょう。

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