お知らせ

英神父からの手紙ー公開のミサに与れない日々のために

hanafusafukuin

+主の平安

信徒の皆さま

皆さんも心配しておられるとおり、新型コロナウィルスによる感染症が日本でも拡散してきており、集団感染の危険性が高まっています。それを受けて、東京教区の菊地大司教は、2月27日(木)から3月14日(土)まで、教会のすべてのミサと活動を自粛することを通達されました。このような国家的危機に直面している今こそ、私たちカトリック信徒は心を合わせて祈りをささげるべきだと思います。

残念ながら、教会に集まってともに祈りをささげることができなくなりました。けれど、主イエスは私たちに、「あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい」(マタイ6,6)とおっしゃいました。この言葉のとおり、今は、各自が各自の場所でいつもよりもさらにいっそう熱心に祈りをささげる時です。

今こそ、物理的に離れていても、心を合わせて祈りをささげましょう。ちょうど四旬節が始まるときと重なりました。この四旬節の間中、この危機が一刻も早く収束するように願いを込めて、ともに祈りをささげていきたいと思います。

英語センターから、Prayer Brigadeを始めるという連絡をもらいました。毎日午後6時から、どこにいても次の3つの意向(①感染が止まること、②感染している人の回復、③治療方法の発見)の意向で、ロザリオを唱えるというものです。もし可能ならば、ぜひとも、このIgnatius Prayer Brigadeのメンバーとして祈りにご参加ください。

時間が合わない方や、ロザリオの祈りがよく分からない方は、時間や方法にとらわれず、ご自分に合った方法・時間帯で祈りをささげてください。例えば、15分から30分ほど、聖書を読む、十字架の道行きの祈りをささげる、主の祈りなど自分がなじんでいる短い祈りを繰り返して唱える、霊的読書(聖人伝とか、霊的に有益な本をゆっくりと味わいながら読む)をささげてもかまいません。

今回のために、特別の祈りを作成しました。このような祈りを最後に唱えて、締めくくりにしてください。

「憐れみ深い父なる神よ、今、私たちは新型コロナウイルスによる感染症の集団感染危機に直面しています。どうか主よ、この危機を私たちが乗り越えることができるように、恵みと力を与えてください。私たちが不要な恐れにふりまわされることなく、適切な行動をとることができますように。四旬節にあたり、私たちがまず日頃の生き方をふりかえり、回心することができますように。今回の危機を通して、私たちがあなたのみ心にかなった生き方を見いだしていくことができますように。

感染拡大が止まり、感染している方々に必要な医療と助けが与えられ、治療方法が1日も早く見つかりますように。主イエス・キリストによって」(追記:この祈りは東京大司教の許可をいただきました)

さらに四旬節の務めとして、小さな断食や節制が勧められています。何か小さな犠牲もささげてみてください。ヨナ書3章の断食と悔い改めの祈りが今、必要なのかもしれません。よろしくお願いします。

聖イグナチオ教会 主任司祭

英 隆一朗(はなふさりゅういちろう)

 

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